高価なドライスーツ・・・・仕事で使用しているとおよそ2年程でダメになります。

一般的なダイバーの方の5~10倍潜るわけです、仕方がないといえば仕方がないけどやはり丈夫なスーツが欲しい、そんなわけで我々が考える

「長く使えるスーツ考察」

あまり一般ダイバーの方のお役には立たないかもしれませんが宜しければお読みください。

だらだらになりそうなので項目を分けて少しでも分かりやすいように書いてみます。

1.スーツ素材とタイプ
2.ブーツに関して
3.シールに関して

1.スーツ素材とタイプ
ドライスーツの素材に関しては大きく2つ、ネオプレーンとシェルタイプ。

・ネオプレーンタイプとは
ウェットスーツ素材と同じ生地です。
メーカーによってはドライスーツ用の生地とウェットスーツで生地を分けている場合もあります。
一般的なドライスーツは3.5mm~5mmの厚さのものが使用されます。
ウェット同様に保温力と浮力があり、水深による浮力変化があります。サイズやカラーがオーダーできる場合が多く身体にあったスーツが購入できます。
・シェルタイプとは
メーカーによって素材は様々ですが、厚手のウェインドブレーカーのような素材というのがわかりやすいでしょうか。
薄手の素材になるので保温力なありません、反面水深による浮力変化もほとんどないといえます。
基本既製品のみです、カラー選択の幅も少ないことがほとんどです。

耐久性だけを求めるのであれば「シェルタイプ」が優位と言えます、あくまで仕事で潜るという観点からですが素材的に経年劣化が少ないという利点があります。
それぞれの素材に長所があり使用される方のスタイルによって選ぶとよいでしょう。

2.ブーツに関して
 ドライスーツ一体式と別体式があります。
・一体式
文字通りスーツと一体になっています、なので購入する時はサイズを指定する必要があります、ブーツが破れたり摩耗した場合は交換となります。
ただ、レジャーダイバー使用頻度でブーツが摩耗して交換という事態になるときはスーツ自体も寿命がきていることがほとんどです。
・別体式
ドライスーツとブーツが別々になっているので使用頻度が高い場合、当然摩耗が激しいのでブーツだけを購入する形になります、さらに着脱が面倒になります。
ドライスーツを着用した後にブーツを履く手間が増えるだけですけど。

これはブーツのメーカーによりますが「長く使える」という観点からは別体式が優位と言えます。
伊豆ダイバーはビーチエントリーが多く、そこで働くとなるとブーツの摩耗は顕著です、国産のスーツメーカーのブーツは比較的丈夫ですが、ブーツによっては1年持たないブーツもありました(繰り返しますが仕事的に使用したうえでの話です)。

3.シールに関して
首と手首のシール素材について考えてみましょう。
素材の種類は3種類、ラテックス、ネオプレーン、シリコンが代表的です。

・ラテックス
古くから使用されている素材ですが耐久性は高くありません、また素材の劣化がある為使用しない場合は空気にに触れさせないなどの注意が必要です、シール性は高いので交換式のシールを選ぶとよいでしょう。
・ネオプレーン
ウェットスーツ素材になります、厚手になるので耐久性は高いといえます、現在交換式のものは存在していません。
・シリコン
素材的な信頼度は非常に高いといえますが強度は高いわけではありません、交換式のシールにすべき素材です、個人的にはお勧めです。

実は長く使えるということで書いてきましたが、このシールに関しては「修理」に関しても考慮する必要があります。
仕事で潜る場合交換式でないシールの場合2週間程度ドライスーツがない状態が生じます、これは毎日潜る我々にとって大きなダメージ(仕事的にも金銭的にも)です。
なので少し本題とずれるかもしれませんが、交換式のシールが優位となります。

他にもまだまだ考えるべき点はあるのですが、これまで数多くのドライスーツを試し、購入し、正直に言うとかなり痛い目も見てきた私が出した結論ですが。

「シェルタイプ」「ブーツは別体式」「交換式シール」

この3点を満たしているスーツが長く使えるスーツといえます。

この結論を出すまでに
シェルドライスーツ3着、ネオプレンドライスーツ8着を費やしてきました。

正直1番辛かったのは某メーカーのシェルドライスーツでした、テクニカル仕様のブーツといわれたブーツは1年で擦り切れ、丈夫といわれた生地は原因不明の水没にさらされる始末、最終的にはメーカー側から「修理しても同様のことが起こるのでお勧めできない」といわれました、怒るにもなんだか悲しくなり他メーカーに切り替えました。
現在このメーカーは素材から全面的に改良されたドライスーツを販売しています、僕の身体を実験台にしたんじゃない?勘繰りたくなります。

そして現在使用しているスーツが耐久年数記録を更新しています、修理は自分のミスで開けてしまった穴、これは自分で簡単に直せるレベルでその後2年酷使した際に穴があきました、これは某沈船ポイントで船体の中に入り込んで遊んで穴を開けてしまったようです、丸丸2年でメーカー修理1回は僕の使用頻度だとないに等しいです。

そのスーツメーカーはホワイツ、実は今はなくなってしまっています。
アクアラングがM&Aしたので現在AQUALUNGブランドで販売されています、左の写真は2014年10月以前に撮影されたものです、分かりにくいですがこのときは黒が黒々しています、今は大分色あせてしまいました。
AQUALUNG傘下でスーツにもテコ入れがあり僕が不満に思っていた海から上がった後の見た目が大幅に改善されている点はうらやましい限りです。
ただ今はないデザインで腕の部分のよくわからない模様などが気に入っているので長く付き合おうと思っています。

現在のラインナップはこちらです。

また以前TUSAさんからの依頼でドライスーツのレビュー記事を書いています、画像をクリックしてご覧ください。メーカさんに気遣った文章ではありますが参考になると思います。